Word2000を起動しようとするとエラーが発生して起動できなかったり、使用中にまったく予期しない現象が発生してしまった場合、その原因を特定して対処します。
原因は、下記のような事が考えられます。
- Word2000、またはその設定の問題
- 常に使用している他のアプリケーションの問題
- 使用しているシステムの問題
- 使用しているハードウェアの問題
以下のような方法で、Word2000または、Word2000 の設定を見直す必要があるかどうか判断します。
●確認方法●
- エラーメッセージから特定します。
例えば、次のようなエラーメッセージが表示された場合は、[詳細]ボタンをクリックしモジュール名を書きとめておきます。
このプログラムは不正な処理を行ったため、強制終了されます。終了しない場合は、プログラムの製造元に連絡してください。
[詳細]ボタンをクリックすると、以下のメッセージが表示されます。
WINWORDのページ違反です。モジュール:<モジュール名>、
アドレス:<アドレス>
[OK]ボタンをクリックすると、プログラムは強制終了されます。
モジュール名に"Winword.exe"や"不明"などと表示されメッセージからは何も得ることができなかった場合は、原因の究明を続ける必要がありますが、モジュール名の拡張子がDLL、またはdrvなどと表示されている場合は以下のトラブルシューティングを実行します。
* DLLの場合
一般的に、DLLのファイル名は、使用しているアプリケーション名やその役割からつけられています。DLLのファイル名から想像できるアプリケーションやハードウェアデバイス(プリンタなど)などがあった場合、そのアプリケーションを削除したりハードウェアで使用するドライバをいったん削除して入れなおすことで、かなりの問題を回避することが可能です。
* DRVの場合
DRVは、ハードウェアとシステム、アプリケーション間の操作や指示を行う"ドライバ"と呼ばれるファイルの拡張子として使用されます。DRVもDLL同様、使用されるハードウェアと関連深いファイル名をつけている場合がほとんどです。ファイル名から判断できた場合には、ドライバをいったんシステム上から削除して再度入れなおすか、最新のドライバをセットアップすることで問題が回避される場合があります。
- Word2000だけか特定します。
発生している現象がWord2000以外のアプリケーションでも発生するのかどうかを確認します。
- 発生した時期から特定します。
問題が発生した時期により、例えば何かセットアップした後に問題が発生した場合にはそのセットアップしたアプリケーションが常に使用しているものであれば一時的に使用することを中止するなどして、そのアプリケーションとの問題であるのか判断します。
- 他のマシンの発生状況によって特定します。
問題が発生しているマシン以外に別のマシンで同様の問題が発生するか確認します。
別のマシンでは問題無かった場合は、次のような処理を行ないます。
- Windowsのスキャンディスクやデフラグを実行します。
- 不要な作業用のファイル(拡張子がTMP)のファイルを削除します。
- Safeモードで実行します。
(Safeモードは、Windowsを起動するために必要な最低限のデバイスのみを読み込み起動する方法ですので、Safeモードで現象が発生しない場合は、起動時に読み込まれるアプリケーションや各種ドライバ、デバイスなどが大きく影響していることがわかります。）
* Safeモードで問題ない場合はNormalモードで起動しなおした後、以下の設定を確認してください。
- Windowsの[スタートアップ]フォルダなどに入っているさまざまなショートカットをはずします。
- ディスプレイやプリンタ、ネットワークなどのデバイスをデバイスマネージャで問題のあるデバイスを確認します。
- 最新のバージョンのドライバをセットアップします。
