次のような現象が発生する場合、マクロ ウィルスに感染している可能性があります。
- 文書を保存する際に、テンプレート形式でしか保存できない場合。
- 保存したファイルのアイコンが、文書ファイルのアイコンよりもテンプレートのアイコンに似ている場合。
- [ツール]メニューの[マクロ]コマンドが表示されない場合。
- 文書を閉じるときに、自動的に上書きされてしまう場合。
- Word 文書やテンプレートを開くと意図しないメッセージが表示される場合。
- マクロ名一覧に新しいマクロ名 (AutoOpen、FileSaveAs など) が表示される場合。
- すでにこのマクロ名を使用していた場合でも、マクロ内容が変更される場合。
Wordには、マクロウィルスから文書を保護するオプション
([ツール]-[オプション]-[全般])が用意されています。この機能は、文書にマクロが含まれている場合、そのマクロがどのようなものであったとして、文書を開くときに警告メッセージを表示します。
●対処方法●
- 方法その1
[Shift]キーを押しながらファイルを開きます。
上記のような現象はなくてもマクロウィルスによって影響を受けたくない場合は、[Shift]キーを押しながらそのファイルを開きます。[Shift]キーを押すと、自動実行マクロが実行されないため、マクロウィルスがあっても実行されません。
- 方法その2
マクロを削除し、文書を修復します。
- Wordを終了し、Normal.dotを別の名前(たとえばName.dot)に変更します。
- 感染した文書ファイルのバックアップをとります。
- Wordを起動し、[ファイル]メニューの[開く]をクリックします。
- 現象が発生しているファイルが保存されているフォルダを参照します。
- 該当の文書ファイルが表示されるので、そのファイルをクリックして選択します。
- [Shift]キーを押したまま、[開く]ボタンをクリックします。
[Shift]キーはこのファイルが開くまで、押しつづけます。
- 以下の手順でウィルスが含まれていると疑われるマクロを削除します。
- [ツール]メニューの[マクロ]をポイントし、[マクロ]をクリックします。
- [マクロ]ダイアログボックスの[マクロの保存先]から[作業中のすべての文書とテンプレート]をクリックして選択します。
- 疑わしいマクロをクリックし、[削除]をクリックします。マクロを削除するかどうかを訪ねられたら[はい]をクリックします。
- すべての疑わしいマクロについて、上記の手順を繰り返します。
- 感染した文書を修復します。
- [Ctrl]+[A]キーを押すか、[編集]メニューの[すべてを選択]をクリックし、文書全体を選択します。
- [Shift]+[←]キーを押し、文書の最後の段落記号だけ、選択されている状態から解除します。
- [編集]メニューの[コピー]をクリックします。
- [ファイル]メニューの[新規作成]をクリックします。使用したいテンプレートを選択して[OK]をクリックします。
- [編集]メニューの[貼り付け]をクリックします。
- 文書を保存します。
- マクロウィルスに感染していると思われるファイルすべてに対して上記手順を繰り返し実行します。
あくまでも一時的な解決方法です。ウィルス駆除ソフトを使ってマクロウィルスを駆除してください。