即効テクニック |
前バージョンのEXCELでは、手入力された文字列にのみ、ふりがなの情報が作成されていました。従って、マクロから入力した文字列やEXCEL形式以外のファイルからインポートした文字列にふりがなの情報を追加しようとした場合には、個々のセルに対して具体的に指定しなければいけませんでした。Excel2000ではSetPhoneticメソッドを使用するだけで、ふりがな情報を持たないセル範囲に、新規にふりがなを設定することができます。 構文 Object.SetPhonetic 取得のみ 設定項目 内容 Object Rangeオブジェクト 次のサンプルはセルに文字列を入力した後、SetPhoneticメソッドを使用して新しくふりがな情報をセルに作成しています。●サンプル●
Sub SetPhoneticSamp1() Range("A1").Value = "京都府京都市南区" Range("A2").Value = "愛媛県松山市道後" Range("A3").Value = "晴々した人々" Range("A4").Value = "プロジェクトA" Range("A5").Value = "ポンジュース" With Range("A1:A5") .SetPhonetic '----ふりがなを作成 .Phonetics.Visible = True '----ふりがなを表示 .Phonetic.Visible = True '----こちらでも動作します End With End Sub
なお、手入力による操作をマクロ記録した場合、セルA1の場合ならば次のようになります。
Range("A1").Select ActiveCell.FormulaR1C1 = "京都府京都市南区" ActiveCell.Characters(1, 3).PhoneticCharacters = "キョウトフ" ActiveCell.Characters(4, 3).PhoneticCharacters = "キョウトシ" ActiveCell.Characters(7, 2).PhoneticCharacters = "ミナミク"
●注意● 今回の例では間違わずにふりがなを作成することができましたが、読み方に失敗して作成する場合もありますので、実行後には確認が必要です。また、IME2000がインストールされていることが動作の前提になります。