【Excel】指定した文字列が含まれるか確認する(COUNTIF関数、IF関数)|Excel 一般 |
この記事では、COUNTIF関数とIF関数を組み合わせて、特定の文字列が範囲内に含まれているかチェックして、文字列が含まれていたら“○”をつける実用的なテクニックを解説します。
数値の場合、指定した条件を満たすかどうかはIF関数だけで求めることができますが、文字列の場合、「○○という文字列を含む場合は〜」といったようなあいまいな条件指定がIF関数だけではできません。これは、条件の指定にワイルドカードを使えないからなのですが、COUNTIF関数を組み合わせることにより、あいまいな条件指定が可能になります。
COUNTIF関数は、特定の条件に一致するセルの数をカウントする関数です。COUNTIF関数の構造は以下のとおりです。
=COUNTIF(範囲, 検索条件)
例えば、A1からA5にアンケート結果が記載されているとします。その中で「良い」がいくつあるかを数えてD2に表示したい場合、COUNTIF関数を使います。
範囲: A1からA5
検索条件: "良い"
この場合、COUNTIF関数は次のようになります。
=COUNTIF(A1:A5, "良い")
A1とA3が「良い」であれば、D2の結果は「2」になります。
IF関数は、条件に応じて異なる結果を表示する関数です。IF関数の構造は以下のとおりです。
=IF(条件, 真の場合の結果, 偽の場合の結果)
例えば、A1に「合格」と入力されているとき、「おめでとう!」とB1に表示し、そうでないときは「もう一度がんばろう」と表示する場合を考えます。
条件: A1が"合格"かどうか
真の場合の値: "おめでとう!"
偽の場合の値: "もう一度がんばろう"
この場合、IF関数は次のようになります。
=IF(A1="合格", "おめでとう!", "もう一度がんばろう")
A1が「合格」であれば、B1の結果は「おめでとう!」になります。
特定の文字列があるかチェックするには、COUNTIF関数とIF関数を組み合わせます。
例えば、商品一覧で「Excel」という文字が含む商品があるかを調べます。「Excel」が含まれていれば、B列に「○」を表示します。
=IF(COUNTIF(範囲, 条件), 真の場合の結果, 偽の場合の結果)
※IF関数の条件
1. 条件: A2に、「Excel」を含む文字列があるならば
2. 真の場合の結果: 「○」と表示する
3. 偽の場合の結果: 「×」と表示する
=IF(COUNTIF(A2,"*Excel*"),"○","×")
A列に「Excel」の文字が含まれていれば、B列の結果は「○」になります。
この例では文字列の一部に「Excel」を含むことが条件なので、Excelの前後に「*」(ワイルドカード)を入れずに
=IF(COUNTIF(A2, ”Excel”),"○","×")
にすると×になってしまいます。注意してください。
関数の中に関数を組み合わせることを「ネスト」と言います。複数の関数を組み合わせることは一見難しいですが、マスターすると活用の幅が大きく広がります。ぜひチャレンジしてみてください。
文字列の全角半角、大文字小文字も区別されるため、条件を指定するときは注意してください。
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