グラデーションをつける「オブジェクト」を選択する
「花びら」の順序の調整ができましたので、今度はいよいよグラデーションをつけていきます。
絵の色合いは描く人の好みで決めるもので、絵に個性を与える大切な要素です。
第三回で学んだ「図形に色を塗る操作」と同様に図形にグラデーションをつける操作の際も、対象図形を予め選択してグラデーションを編集します。
- グラデーションをつける図形を選択する
- ツールバー上の「塗りつぶしの色」の選択ボタンをクリックし、[カラーパレット]を表示させる(図04-04)
- [カラーパレット]の[塗りつぶし効果(F)]を選択する
[塗りつぶし効果(F)]のダイアログボックスでは、グラデーションをつけるための設定を行います。
グラデーションをつける
「塗りつぶし効果」のダイアログボックスの構成は大きく分けて
(1)「色」
(2)「透過性」
(3)「グラデーションの種類」
(4)「バリエーション」
の4つのパーティーションに分かれています。(図04-05)
ダイアログボックスを調整してグラデーションをつけていきましょう。
- (1)「色」の中で、[1色(N)]のラジオボタンを選択する
- 次にど「暗」「明」と書かれたスライドボタンもしくは三角ボタンを利用し、色の濃淡を調整する
色の様子はページ右下にある「サンプル」、或いは(4)「バリエーション」の色に反映されますので見ながら調整しましょう。
▼図04_06-01 「暗」を強くしたグラデーション | ▼図02-06-02 「明」を強くしたグラデーション |
- (3)「グラデーションの種類」の中にある[右下対角線]のラジオボタンを選択する
- (4)「バリエーション」は4つの中の右上を選択する
- ダイアログボックスの最下に[図形に合わせて塗りつぶしを回転する(W)]のチェックボックスにチェックを入れる
- 最後に[OK]ボタンをクリックし完成
ほかの図形にも同じ操作方法でグラデーションをつけていきます。
ここは、皆さんの描く絵の個性や好みを付ける大切なポイントの一つです。
(1)「色」以外の機能をいくつか組み合わせ、色具合を調整しながら試行を繰り返してみるのもよいでしょう。絵が完成した後でも調整ができますのでどんどん挑戦しましょう。
グラデーションと縮小・回転の関係
グラデーションには角度を変更してつけることができます。
ここでは、例題としてサンプル図形を用いて説明をしていきます。
先ほどの図形の「花びら」と同様の手順でサンプル図形にグラデーションをつけます。
図04_05の塗りつぶし効果のダイアログボックスをもう一度確認しましょう。
ここでは、ダイアログの中に(4)「バリエーション」の選択は、左下のグラデーションにします。
必ず、ダイアログボックスの最下に[図形に合わせて塗りつぶしを回転する(W)]のチェックボックスにチェックを入れます。
※サンプル図形には、変化がはっきりするように斜めの白い点鎖線を補助的に入れました。
サンプル図形の最上部にある「位置基準」を示す緑色の小さな○に注意してください。この緑色の○が「オブジェクトの角度の中心」を示しています。
先ほど「塗りつぶし効果」のダイアログボックスでチェックをした[図形に合わせて塗りつぶしを回転する(W)]の効果がここで現れます。
グラデーションをつけたサンプル図形をAとし、それを元に縮小、回転を試します。
B:幅を縮小した図形
C:高さを低くした
D:Bを元に右側に15度回転した図形
濃い色の上に入れた白い点線をご覧ください。図形を変形、回転しても色の一番濃い部分が一緒に変化していることがわかります。
今後絵を描くときに利用していきましょう。