第2回 花びらを描く 3/3

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「オブジェクト」を選択する

これで、花びらの輪郭が描けましたので、次は色を塗ります。色を塗る時は、図形描画ツールバー上の[塗りつぶしの色]をクリックして格納されている色のリストを表示させ、その中から塗る色を選定します。

図形に手を加え編集する時には、処理操作を行う対象、すなわち「オブジェクト」を、予め選定しておく必要があります。図形に色を塗る操作の際も、色を塗る対象図形を予め選択しておいた後に、色を編集します。

▼図03_01 図形を選択した場合の[塗りつぶしの色]
図03_01 図形を選択した場合の[塗りつぶしの色]
  1. 図形上にポインタを置いてクリックすると、オブジェクトとして選択され、図形の周囲に8個の小さな丸(編集ハンドル)が表示される
  2. ツールバー上の「塗りつぶしの色」の選択ボタンをクリックし、[カラーパレット]を表示させる
  3. カラーパレットには、[その他の色(M)]、[塗りつぶし効果(F)]メニューが表示されている
▼図03_02 セルを選択している場合の[塗りつぶしの色]
図03_02 セルを選択している場合の[塗りつぶしの色]

一方、図形を「オブジェクト」として選択していないと、図03_02のように「セル」が色を塗る所として選択されていることになります。選択されているセルは太枠で示されます。(通常、セルに塗れる色はカラーパレット内の40色です)

時として、ポインタを「どこか」に置いたままで、気付かずにクリックしてしまうと、想定外のセルに色が塗られることがあるので注意しましょう。思いがけない場所に色を塗ってしまった際には、慌てずに[塗りつぶしなし]をクリックすると、適用された色は消えます。

色を選択する

「塗りつぶしの色」をクリックして表示されたパレットの40色の中から、「赤」などの既存の色を選んでで適用しても良いのですが、それでは、絵を描く色としては物足りない場合があります。

そのような場合には、前項の図03_01の操作で表示された[その他の色(M)]メニューを利用して、パレットに用意されていない独自の色を作成します。

▼図03_03 「その他の色(M)」メニューで表示される[色の設定]ダイアログボックス
図04_03 「その他の色(M)」メニューで表示される[色の設定]ダイアログボックス

前項の図03_01で表示されたカラーバレットメニューから、[その他の色(M)]を選択します。すると、図03_03の[色の設定]ダイアログボックスが表示されます。この[標準]パネルには、143色のカラーが準備されており、ここから好きな色を選定することができます。(今回は赤を選定)

さらに、自由な色を作成するために、色の[ユーザー設定]機能を利用して、色の濃淡を調整してみましょう。

▼図03_04 「色の設定」ダイアログボックスから「ユーザー設定」タブを選択する
図04_02 「塗りつぶしの色」をクリック

[ユーザー設定]タブをクリックすると図03_04のような色彩面が表示されるので、好みの色の点にポインタを合わせて選択します。さらに、色の明るさの微調整は、右端にある濃淡スケールで調整します。

選定された色は、図03_03、図03_04 とも右下の「現在の色」として表示されます。この色で適用してよければ、右上の「OK」ボタンをクリックします。すると、オブジェクト図形に選定した色が塗布されます。

以上の自由な色を作成し、適用するための操作順序を復習すると、次のようになります。

(1)ツールバー[塗りつぶしの色]ボタン→(2)色メニュー[その他の色]→(3)[色の設定](標準)→(4)(標準)または(ユーザー設定)の選択→(5)好みの色選定→(6)(現在の色)を確認→(7)[OK]を選択→(8)図形に色が適用される

図03_04では、「赤色」を塗りつぶしの色として適用しました。これで、花びらの完成です。

▼図03_04 オブジェクに「赤色」が適用された
図04_02 「塗りつぶしの色」をクリック

今回は、花びらの描画の仕方、線の編集、塗りつぶしの色の調整手順について解説しました。

次回は、完成した一枚の花びらHN1を加工して、2枚の花びらを作ります。

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