時刻を条件にする
最後に、時刻を条件に使うテクニックを紹介します。 サンプルの業者では、配達の時間指定もできるような仕組みになっています。そこで、列Iの希望時間が19時以降の場合、配達区分に「夜間指定」という文字を表示させましょう。
サンプルファイルを“時刻を条件に設定”シートに切り替えましょう。
時刻のデータは、IFの条件に使用する際「19:00」という時刻表示のままでは使用できませんので、TIMEVALUE関数を使用して、いったん時刻を「時刻を表す値(シリアル値)」に変換する必要があります。
- セルI6を選択する。
- 「=IF(H6>=TIMEVALUE("19:00"),"夜間配達","")」と入力する。
▼ 図04-02 TIMEVALUE関数を使い、判別
オートフィル機能を使って、コピーしましょう。
希望時間が19:00以降のものだけ“夜間配達”と表示されます。
「*」を使用して時刻を条件にする
TIMEVALUE関数を使用して時刻を条件にする方法のほかに、「*」を使用して時刻に1をかけることで条件に使用できます。
- セルJ6を選択する。
- 「=IF(H6>="19:00"*1,"夜間配達","")」と入力する。
▼ 図04-04 時刻に1を掛けて判別
オートフィル機能を使って、コピーしましょう。
TIMEVALUE関数と同様に、希望時間が19:00以降の配達には“夜間配達”と表示されます。
時刻に整数を掛けると、その積は自動的にシリアル値に変換されるという裏技を使用しました。1を掛けることでTIMEVALUE関数と同じ設定ができました。
今回のスキルアップ講座は少々複雑なIF関数に挑戦しました。実務などでもっと複雑なIF文を書かなければならない際など、「*」や「+」などの記号を用いて簡単に表現できると複雑な数式も少しだけ簡単に見えます。ぜひ、しっかり覚えておきましょう。