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第7回 財務関数でローンや積立の計算に挑戦 5/5

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積立の満期の金額を求める

最後に、積立の場合の満期の金額や、ローン返済時の返済額を求めてみましょう。ポイントは、FV関数とPV関数の使い分けです。
サンプルファイルを“満期金額”シートに切り替えましょう。

▼ 図05-01 “満期金額”シートに切り替え
図05-01 “支払回数”シートに切り替え

“積立計画表の積立目標金額”と“ローン返済計画の借入金額”について、FV関数とPV関数を利用して求めてみます。
まず、積立計画の「積立目標金額」を求めましょう。

  1. セルC4を選択する。
  2. 「=FV」と入力し、[Ctrl]+[A]キーを押す。
    ▼ 図05-02 FV関数を入力
    図05-02 FV関数を入力
  3. セルC7をクリックし、[利率]ボックスに「C7」と表示されていることを確認して、「/12」を入力する。 ※ 利率は年単位ですが、支払いは月単位ですので「12」で割ります。
  4. [Tab]キーを押して[期間]ボックスにカーソルを移動する。
    ※ [期間]ボックス内をクリックしてカーソルを移動することもできます。
  5. セルC9をクリックし、[期間]ボックスに「C9」と表示されていることを確認する。
  6. [定期支払額]ボックスにカーソルを移動し、「-C8」と入力する。
  7. [現在価値]ボックスにカーソルを移動し、「-C6」と入力する。
  8. [OK]ボタンをクリックする。
    ▼ 図05-03 [関数の引数]ダイアログボックス
    図05-03 [関数の引数]ダイアログボックス

    ※今回は毎月積立額(定期支払額)、元金(現在価値)を支払う金額と考え、マイナスにしています。

積立目標金額が求められます。

▼ 図05-04 FV関数から算出された積立目標金額
図05-04 FV関数から算出された積立目標金額

次に、ローン返済計画の「借入金額」を求めましょう。
PV関数は「現在価値」を求める関数です。ローンの場合、現在価値は「借入額」にあたるため、ローンの借入額の計算には、PV関数を使用すると便利です。

  1. セルF4を選択する。
  2. 「=PV」と入力し、[Ctrl]+[A]キーを押す。
    ▼ 図05-05
    図05-05 [関数の引数]ダイアログボックス
  3. セルF7をクリックし、[利率]ボックスに「F7」と表示されていることを確認して、「/12」を入力する。
    ※ 利率は年単位ですが、支払いは月単位ですので「12」で除算します。
  4. [Tab]キーを押して[期間]ボックスにカーソルを移動する。
    ※ [期間]ボックス内をクリックしてカーソルを移動することもできます。
  5. セルF9をクリックし、[期間]ボックスに「F9」と表示されていることを確認する。
  6. [定期支払額]ボックスにカーソルを移動し、「-F8」と入力する。
  7. [現在価値]ボックスにカーソルを移動し、「-F6」と入力する。
  8. [OK]ボタンをクリックする。
    ▼ 図05-06 [関数の引数]ダイアログボックス
    図05-06 [関数の引数]ダイアログボックス

    毎月返済額(定期支払額)と頭金(将来価値)は支払う金額と考え、マイナスにしています。

借入金額が求められます。

▼ 図05-07 PV関数から算出された借入金額
図05-07 PV関数から算出された借入金額

FV関数とPV関数の違いについて、理解できましたか。

いかがでしたか?今回は財務関数を使って、ややこしいローンや積立の計算を簡単に算出する方法をご紹介しました。 利率が絡んだ難しい計算も、紹介した5つの関数を知っていれば簡単に済みますので、是非使いこなしてみてください。

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