積立やローンの支払い回数を求める
支払回数を求める関数はさきほど紹介した通り、『NPER関数』を使用します。ここでは、積立とローン計算の場合で引数が異なる点に注意して式を組み立ててみましょう。
ポイントは、“頭金を入れる位置”と“どの引数をマイナスに設定するか”という二点です。
サンプルファイルを“支払い回数”シートに切り替えましょう。

“積立計画表の積立回数”と“ローン返済計画の返済回数”について、NPER関数の使い方を比較してみましょう。 まず、積立計画の「積立回数」を求めましょう。
- セルC9を選択する。
- 「=NPER」と入力し、[Ctrl]+[A]キーを押す。
▼ 図04-02 NPER関数を入力
- セルC7をクリックし、[利率]ボックスに「C7」と表示されていることを確認して、「/12」を入力する。 ※ 利率は年単位ですが、支払いは月単位ですので「12」で割ります。
- [Tab]キーを押して[定期支払額]ボックスにカーソルを移動する。
※ [定期支払額]ボックス内をクリックしてカーソルを移動することもできます。 - セルC8をクリックし、[定期支払額]ボックスに「C8」と表示されていることを確認する。
- [現在価値]ボックスにカーソルを移動し、セルC6をクリックする。
- [将来価値]ボックスにカーソルを移動し、「-C4」と入力する。
- [OK]ボタンをクリックする。
▼ 図04-03 [関数の引数]ダイアログボックス
※ 今回は積立目標金額(将来価値)がまだ手元にない金額ということでマイナスにしましたが、毎月積立額(定期支払額)と元金(現在価値)を支出する金額と考え、マイナスにしても同様の結果を得ることができます。
積立回数が求められます。
▼ 図04-04 NPER関数から算出された積立回数次に、ローン返済計画の「返済回数」を求めましょう。
- セルF9を選択する。
- 「=NPER」と入力し、[Ctrl]+[A]キーを押す。
- セルF7をクリックし、[利率]ボックスに「F7」と表示されていることを確認して、「/12」を入力する。
※ 利率は年単位ですが、支払いは月単位ですので「12」で除算します。 - 12. [Tab]キーを押して[定期支払額]ボックスにカーソルを移動する。
※ [定期支払額]ボックス内をクリックしてカーソルを移動することもできます。 - [定期支払額]ボックスに「-F8」と入力する。
- [現在価値]ボックスにカーソルを移動し、セルF4をクリックする。
- [将来価値]ボックスにカーソルを移動し、「-F6」と入力する。
- [OK]ボタンをクリックする。
![図04-05 [関数の引数]ダイアログボックス](img_exkan007/04_05.png)
※ 今回は借入金額(現在価値)が手元にある金額ということでプラスになり、毎月返済額(定期支払額)と頭金(将来価値)が支出する金額と考え、マイナスにしています。 逆に現在価値をマイナス、定期支払額、将来価値をプラスにしても同様の結果を得ることができます。
返済回数が求められます。

これで支払回数を求めるNPER関数の使い方は終了です。
次のページでは、FV関数とPV関数の使い分けについて学習しましょう。