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第4回 RANK関数を自在に使いこなそう 3/4

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同順位の際、別項目を基準に順位を付ける

次は同順位の際に、別項目の数値を基準に順位をつける方法をご紹介します。
売上高に加え、売上台数も考慮して順位を付けます。

▼ 図03-01 売上高が同じだと、売上ランクも同順位になってしまう
図03-01 同順位の場合は、売上台数が多い方を上位にする

順位付けの基準となるデータを作成する

売上高が同じ場合、売上台数の多い方を上位にするために基準となる仮データを作成します。
今回は売上高と売上台数を合計し、そのデータを基にRANK関数で順位を付けます。

  1. セルE5を選択する
  2. 「=」と入力し、セルB5とC5を合計する数式を作成する。
    ▼ 図03-02 売上台数と売上高の合計を算出する
    図03-02 売上台数と売上高の合計を算出する
  3. [Enter]キーを押して数式を確定し、オートフィル機能を使用してセルE14までコピーする。
  4. セルE5からE14の文字の色を白に変更し、非表示にする。これをすることにより実際には数式が入力されているが、何もないように見えるため、すっきりして見える。
    ▼ 図03-03 数式を作成し、非表示にする
    図03-03 数式を作成し、非表示にする

    今回は売上台数と売上高の合計を仮データとしましたが、仮データを作成する際は、第1基準となる数値の順位が変動しないように注意しましょう。例えば、期末テストで3科目合計を基準に順位付けし、同順位の場合は数学の点数が良い方を上位‥とする場合、下図のように仮データを作成する必要があります。

    ▼ 図03-04 仮データを作成する際の注意
    図03-04 仮データを作成する際の注意

売上高が同じ場合は、売上台数の多い方を上位にする

セルD5からD14に入力したRANK関数の参照先を仮データが入力されているE列に変更しましょう。

  1. セルD5からD14を範囲選択する
  2. [ホーム]タブ内の[編集]グループの[検索と選択]から[置換]を選択し、[検索と置換]ダイアログボックスの[置換(P)]タブを表示する
  3. [検索する文字列(N)]ボックスに「C」、[置換後の文字列(E)]ボックスに「E」を入力する
  4. [すべて置換(A)]ボタンをクリックする
    ▼ 図03-05 [検索と置換]ダイアログボックス
    図03-05 [検索と置換]ダイアログボックス
  5. 確認メッセージが表示されたら[OK]ボタンをクリックし、[検索と置換]ダイアログボックスを閉じる
  6. 同じ売上高の場合は、売上台数の多い方が上位になっているのを確認する
    ▼ 図03-06 売上高が同じ場合は、売上台数の多い方が上位表示
    図03-06 売上高が同じ場合は、売上台数の多い方が上位表示

    別項目を基準にすることで同順位をなくすことができました。
    次のページでは、離れた範囲の順位を求める方法をご紹介します。

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