合計応用技に挑戦
関数入力の基本をおさえたら、次は複数の関数を組み合わせた応用技をみていきましょう。今回はSUM関数とINDEX関数を使って、リストで選んだ日数によって合計範囲を変更する例に挑戦しましょう。ポイントは、SUM関数の範囲に指定する最終セルをINDEX関数で求めておくことです。
リストを設定する
ここでは5月1日以降に「何日間で新製品の注文がいくつあったか」を表示させます。日数はその都度入力するのではなく、リストから求めたい日数を選択できるようにしましょう。セルJ6で日数を指定し、その日数によって求める合計範囲を変更し、注文数をセルK7に表示させます。
- セルJ6を選択する。
- [データ]タブの[データの入力規則]ボタンをクリックし、[データの入力規則(V)…]を選択して[データの入力規則]ダイアログボックスを表示する。
▼図04-01 入力規則を設定しリストを作成する
- [設定]タブをクリックする。
- [入力値の種類(A)]の▼ボタンをクリックし、表示されたメニューから[リスト]を選択する。
▼図04-02 [データの入力規則]ダイアログボックス
- [元の値]に、リストに表示させたい1〜15の日数を「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15」というように半角カンマで区切って入力する。
- [OK]ボタンをクリックする。
▼図04-03 リストを入力
- セルJ6の右下に▼ボタンが表示されます。
SUM関数とINDEX関数を組み合わせる
SUM関数とINDEX関数を組み合わせた式をセルK7に設定します。まずはSUM関数の設定を数式バーに直接入力してみましょう。
- 答えを求めるセルK7を選択する。
- 数式バーに「=SUM(D7:」と入力する。
- [名前]ボックスの▼ボタンをクリックする。
- 一覧から[その他の関数]を選択し、[関数の挿入]ダイアログボックスを開く。
▼図04-04 数式バーに関数を直接入力
- [関数の分類]ボックスから[検索/行列]を選択する。
- [関数名]ボックスから[INDEX]を選択する。
- [OK]ボタンをクリックすると、[引数の選択]ダイアログボックスが表示される。
▼図04-05 [関数の挿入]ダイアログボックスでINDEX関数を選択
- [配列,行番号,列番号]が選択されていることを確認する。
- [OK]ボタンをクリックすると、[関数の引数]ダイアログボックスが表示される。
▼図04-06 [引数の選択]ダイアログボックス
- [配列]には「F7:F21」をドラッグして範囲指定する。
- [行番号]には、求めたい日数が表示されている「J6」を指定する。
- [列番号]には、配列範囲内の1列目を示す「1」を指定する。
▼図04-07 INDEX関数の引数を設定
このまま[OK]ボタンをクリックすると、とじカッコが1つ足りないため数式エラーとなるので、数式の最後にとじカッコをもう1つ入力する必要があります。
- 数式バーの最後の「)」の後ろをクリックし、数式を完成させるため「)」を入力する。
▼図04-08 数式にとじカッコを追加
- 入力すると別の[関数の引数]ダイアログボックスが表示されるが、そのまま[OK]ボタンをクリックする。
▼図04-09 数式を完成させる
セルK7には【=SUM(D7:INDEX(F7:F21,J6,1))】という数式が入力されました。これでセルJ6のリストで選択した日数の注文数が表示されるようになります。セルJ6のリストを変更して正しく設定されたか確認してみましょう。 SUM関数を使った意外に便利な活用方法を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?もっとも初歩的な関数と言われるSUM関数でも、他の関数と組み合わせることで、その活用法は格段に広がります。サンプルファイルを利用して繰り返し学習し、しっかりと身につけましょう。