特異なデータを除いた平均値を表示する
まずは、月間受験数平均を求めてみましょう。
▼ 図2-1 平均を求める@
▼ 図2-2 平均を求めるA
- セルG4からG16を範囲選択する
- [ホーム]タブ右側の[オートSUM]ボタンの右にある▼をクリックし[平均]を選択する
▼ 図2-3 月ごとの平均
月間受験数平均が確認できます。
ただ、データを見てみると2014年7月は「1,580」、2016年11月に「1,280」と受験数がかなり多くなっています。要因として、2014年7月は全国中学生大会を実施、2016年11月は全国高校生大会を実施したことが考えられます。
そのため、7月の平均値は他の年度は「400」台にもかかわらず、「646」になってしまいます。
そういった特別な理由により増えている数値を含めずに、月間の受験数平均を出してみましょう。Excelには、指定した割合分の数値を上限下限から除いた平均を求める『TRIMMEAN関数』が用意されています。
今回はTRIMMEAN関数を使い、各月の最大値・最小値を除いた平均を求めてみましょう。
▼ 図2-4 最大値・最小値を除いた平均を求める
※ 手順1〜2で求めた平均値は削除しておきます。
- セルG4からG16を範囲選択する
- [関数の挿入]ボタンをクリックし、[関数の挿入]ダイアログボックスを表示する
※ [数式]タブの[関数の挿入]ボタンも使用できます
▼ 図2-5 [関数の挿入]ダイアログボックス
- [関数の挿入]ダイアログボックスの[関数の分類]から[統計]を選択する
- [関数名]から[TRIMMEAN]を選択する
- [OK]ボタンをクリックする
▼ 図2-6 [関数の引数]ダイアログボックス
- [配列]ボックスにカーソルがある状態で、セルB4からF4をドラッグする
※ 配列には、平均を求める元データ範囲を指定します。 - [割合]ボックスに「0.4」と入力する
※ 割合は0〜1の数値を指定します。それ以外の数値を指定すると、数式はエラーになります。
※ 今回は5年分のデータから最大値・最小値の2つを除くため、2/5で「0.4」となります。 - [Ctrl]キーを押しながら[OK]ボタンをクリックする
※ 複数セルにまとめて数式を入力できます
▼ 図2-7 最大値・最小値を除いた平均を表示
平均受験数が表示されます。
7月は平均が「646」から「416」に下がったことが確認できます。