HOME > モーグ学習室 > 仕事に役立つ Excel 関数 > 3_実践的なLOOK・UP関数〜VLOOKUP関数(HLOOKUP関数)〜(Excel2016) 2/4

3_実践的なLOOK・UP関数〜VLOOKUP関数(HLOOKUP関数)〜(Excel2016) 2/4

3_実践的なLOOK・UP関数| 1/4  2/4  3/4  4/4 

使用量に応じて基本料金を表示する

VLOOKUP関数は、指定した検索値を基に一覧からデータを参照する関数です。
今回は、セルA15以下に用意されている一覧から基本料金を表示します。
ただし、今回のように検索値と一覧の値が完全一致でない場合には、一覧を作成する際に注意が必要です。

▼ 図2-1 使用量に応じて基本料金を表示する
使用量に応じて基本料金を表示する
▼ 図2-2 その値を超えずに、一番近い数値を探す

VLOOKUP関数の4つ目の引数「検索の型」を省略、もしくは「TRUE」とした場合、検索値は一覧から一番近い数値を探します。
ただし、検索値が「29」で一覧には「20」と「30」があった場合には「20」を一致する値として計算します。
なぜなら、一番近い数値でなおかつその値を超えない数値というルールがあるからです。

▼ 図2-3 [セルの書式設定]を使って、表示形式を設定
[セルの書式設定]を使って、表示形式を設定

今回のように、使用量が「0〜20」「20〜49」「50〜99」・・・となっている場合は、範囲の上限値ではなく、下限値「0」「20」「50」・・・を一覧に入力します。また数値は昇順(小さい順から並べる)にしておきます(今回は、セルの書式設定を使って「0〜」「20〜」「50〜」・・・と表示しています)。

では、使用量に応じた基本料金を『VLOOKUP関数』を使って求めていきましょう。

▼図2-4 VLOOKUP関数を作成
  1. セルC5を選択する
  2. [関数の挿入]ボタンをクリックし、[関数の挿入]ダイアログボックスを表示する
▼図2-5 [関数の挿入]ダイアログボックス
  1. [関数の挿入]ダイアログボックスの[関数の分類]から[検索/行列]を選択する
  2. [関数名]から[VLOOKUP]を選択する
  3. [OK]ボタンをクリックし、[関数の引数]ダイアログボックスを表示する
▼図2-6 [関数の引数]ダイアログボックス
  1. [検索値]にはセルB5をクリックする
  2. [範囲]にはセルA16からB20をドラッグし、[F4]キーを押して絶対参照にする
    ※ 数式をコピーした際に範囲がずれないよう、絶対参照にします。
  3. [列番号]には「2」と入力する
  4. [検索方法]には「TRUE」と入力する
    ※ 省略、もしくは「1」と入力してもOKです。Excel2003以前は[検索方法]が[検索の型]になっています。
  5. [OK]ボタンをクリックする
▼図2-7 VLOOKUP関数が完成

上野支店のガス使用量は「85」なので、一覧の「50〜」を参照して基本料金「\1500」を返します。
このように検索先の値が「XX〜XXの範囲」と、完全一致になっていない場合も簡単に求められます。
数式をコピーし、残りの支店の基本料金も求めておきましょう。

▼図2-8 残りの支店にもコピー

知っておくと便利!

《HLOOKUP関数》

VLOOKUP関数と同じ形で使用できる関数に、『HLOOKUP関数』があります。
HLOOKUP関数は、参照先の一覧が横方向に並んでいるときに使用します。

3_実践的なLOOK・UP関数| 1/4  2/4  3/4  4/4