条件に合うデータを合計する
データベース関数の『DSUM関数』は指定した条件に合うデータの合計を求めます。
今回は、渋谷区の企業で売上金額が50,000円以上、もしくは見込率が「◎」の企業への訪問回数を合計しましょう。
データベース関数は、条件は数式内で指定するのではなく、セルに指定しておく必要があります。
まずは、条件を入力していきましょう。今回は、セルB2からD2に項目名(フィールド名)、セルB3からD4に条件を入力するスペースを用意してあります。
▼ 図2-1 条件を設定する
- セルB2に「市区町村」と入力する
- セルC2に「売上合計」と入力する
- セルD2に「見込度」と入力する
※ 1〜3の項目名は、元となるリストからコピーしても構いません。 - セルB3とB4に「渋谷区」と入力する
※ セルB3とB4を選択して「渋谷区」と入力した後、[Ctrl]+[Enter]キーで確定すれば2つのセルに同時にデータが入力できます。
- セルC3に「>=50000」と入力する
- セルD4に「◎」と入力する
▼ 図2-2 DSUM関数を作成する
- (DSUM関数を入力する)セルF4を選択する
- [関数の挿入]ボタンをクリックし、[関数の挿入]ダイアログボックスを表示する
▼ 図2-3 [関数の挿入]ダイアログボックス
- [関数の挿入]ダイアログボックスの[関数の分類]から[データベース]を選択する
- [関数名]から[DSUM]を選択する
- [OK]ボタンをクリックし、[関数の引数]ダイアログボックスを表示する
▼図2-4 [関数の引数]ダイアログボックス
- [データベース]にはセルB7からI16をドラッグして指定する
※ リスト範囲に名前を付けておくと、ドラッグせずに名前で指定できます。
今回はB7からI16までに「list」と名前を付けているため、ドラッグすると「list」に自動変換されます。 - [フィールド]にはセルI7をクリックして指定する
※ 集計したいフィールド名が入力されているセルを指定します。 - [条件]にはセルB2からD4をドラッグする
※ 検索条件にはフィールド名を含めて指定します。 - [OK]ボタンをクリックする
▼図2-5 DSUM関数が完成
渋谷区で売上合計が50,000円以上、もしくは見込度が「◎」の訪問回数合計が確認できます。
このように複雑な条件での集計もDSUM関数を使えば、簡単に求められます
知っておくと便利!
《名前の貼り付け》
関数の引数に名前が定義されている範囲を指定したい場合は、
[名前の貼り付け]ダイアログボックスを使うと便利です。