SUBTOTAL関数で抽出条件に応じて集計結果を切り替える
ここまでSUMIF関数を使った集計方法をご紹介しましたが、最後にオートフィルタなどの抽出機能を使う際に便利な『SUBTOTAL関数』をご紹介します。
SUMIF関数では、会場名や日付など具体的な条件を数式内で指定しますが、SUBTOTAL関数はフィルタ機能により非表示となっているデータは除外して集計を行ってくれます。
リスト形式の表の場合は、条件をいろいろと変えて集計結果を確認でき、便利です。
[Excel] シートに切り替え、会場ごとに条件を変えて集計してみましょう。
- 集計結果を表示したいセルD1を選択する
- [関数の挿入]ボタンをクリックし、[関数の挿入]ダイアログボックスを表示する
▼図4-1 [関数の挿入]ダイアログボックス
- [関数の挿入]ダイアログボックスの[関数の分類]から[数学/三角]を選択する
- [関数名]から[SUBTOTAL]を選択する
- [OK]ボタンをクリックし、[関数の引数]ダイアログボックスを表示する
▼ 図4-2 [関数の挿入]ダイアログボックス
- [集計方法]に「9」を指定する
※ SUBTOTAL関数の集計方法は、COUNT、AVERAGE、SUMなどを数値で指定します。 - [範囲1]には受験者数が入力されているセルD4からD39を指定する
- [OK]ボタンをクリックする
知っておくと便利!
《SUBTOTAL関数の集計方法》
SUBTOTAL関数は合計だけでなく、データの個数や平均などの集計を行うことができます。
SUBTOTAL関数では集計方法は数値で指定します。
現在はフィルタ機能による抽出は行われていませんので、受験者総数が表示されています。
では、オートフィルタを設定して抽出を行い、集計結果が変更されることを確認してみましょう。
▼ 図4-3 オートフィルタによる抽出
- リスト内にアクティブセルを移動し、[データ]タブの[並べ替えとフィルター]グループにある[フィルター]ボタンをクリックする
※[ホーム]タブの[編集]グループにある[並べ替えとフィルター]ボタンをクリックして[フィルター]を選択してもOK - 項目名に[▼]ボタンが表示されたら、会場名から[東京A]を選択する
▼ 図4-4 オートフィルタによる抽出
東京A会場のみが表示され、SUBTOTAL関数の結果も変更されます。
▼ 図4-5 東京A会場を抽出
いろいろと条件を変更し、集計結果が変更されることを確認しましょう。
これで解説は以上です。お疲れ様でした!