はじめに
第2回 「花びらを描く」では、Excelでオートシェイプ画を描くための基本的な手順について解説しました。
第3回では、1枚の花びらを活用して、絵の素材を多様化させていきます。
花を作る
パソコン画は、作った「部品画」を上手に加工して組み合わせアレンジして、次の部品画を作ります。この方法で最初少し手間をかけて部品の数を増やすと、「ネズミ算的」に絵の数を増やすことができます。今回はその第一歩です。
今回は、完成したたった一枚の「部品画」である花びら(下図のHN1)を加工して2枚の花びらを作り、これらを組み合わせてチューリップの花を作ります。具体的には、次の二つの操作について解説をしていきます。
- 図形の「コピー」、「貼り付け」
- 図形の縮小・回転
図をもう一度確認しましょう。
最初に描いた花びらのコピーを作る
まず、最初描いた「部品画」の花びらを「コピー」します。コピーせずに次の工程に入ると、せっかく描いた最初の部品画を加工することで壊してしまうことになりかねないので、注意しましょう。
さて、コピーの手順を、図で説明すると次のようになります。
▼図03_01 図形を選択
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▼図03_02 右クリックで表示されるショートカットメニュー
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- 図形「花びら」の上にポインタを置いて、右ボタンをクリックする(図03_01)
- 図形上に(図03_02)に示すようなショートカットメニューが表示される
- [コピー(C)]をクリックする(コンピュータ内のクリップボードに情報が格納される)
▼図03_03 貼り付け位置を指定
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▼図03_04 ショートカットメニューから貼り付けを選択
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- 図形を貼り付ける位置にポインタをあわせてクリック(図03-04太枠セル)
- 右クリックでショートカットメニューを表示させ、[貼り付け(P)]をクリックし、ペーストする
- 元の図形と全く同じ図形が表示される
パソコンは、まずクリップボードとよばれるパソコン内の記憶装置にコピーし、次に「貼り付け」る(ペーストする)ことで複製を作ります。一度コピーした図形は、何度でもペーストすることが出来るので、それを繰り返すと何枚でもコピーすることができます。
エクセルやワードなどで描く絵画は、この基本図形を「コピー/貼付け」することで、効率よく絵のパーツとなる素材を増やします。