DGET関数
次に、複数の条件で合致したデータを抽出するDGET関数を紹介します。
お客様情報リストには、「田中正美」という同じ名前の人が二人存在しています。このような場合、VLOOKUP関数では正しく抽出を行うことができません。DGET関数を使用すれば、「氏名」と「生年月日」の二つの条件から正しいデータを特定できます。
▼ 図03-01 同じ氏名の人が2人存在
- “オーダー表2”シートを表示する。
- セルC3を選択する。
- [関数の挿入]ボタンをクリックし、[関数の挿入]ダイアログボックスを表示する。
▼ 図03-02 セルC3を選択し、[関数の挿入]ボタンをクリック
- [関数の分類]ボックスから[データベース]を選択する。
- [関数名]ボックスから[DGET]を選択する。
- [OK]ボタンをクリックし、[関数の引数]ダイアログボックスを表示する。
▼ 図03-03 [関数の挿入]ダイアログボックス
- セルF2からI8をドラッグして[F4]キーを押し、[データベース]ボックスに「$F$2:$I$8」と表示されていることを確認する。
※ データの参照先は変更されないように絶対参照にしておきます。 - [Tab]キーを押して[フィールド]ボックスにカーソルを移動する。
※ [フィールド]ボックス内をクリックしてカーソルを移動することもできます。 - 抽出したいデータの項目名が入力されているセルH2をクリックする。
-
[条件]ボックスにカーソルを移動し、セルA2からB3をドラッグして指定する。
※ [条件]ボックスには抽出条件となるセル範囲の項目名を含めて選択します。 - [OK]ボタンをクリックする。
▼ 図03-04 [関数の引数]ダイアログボックス
氏名と生年月日の2つの条件から連絡先が抽出されました。
▼ 図03-05 連絡先を表示
DGET関数の使い方は理解できましたか?
VLOOKUP関数では1つの条件から、DGET関数では複数の条件からデータを取り出すことができます。状況に応じて、使い分けるようにしましょう。